犬や猫にとって食欲は健康のバロメーターです。
食欲がなくなることは健康を損ねているのかもしれません。
食欲がまったくないようなときは、病気にかかっている可能性があります。
食欲がなくて食べられない
一般的な病気が考えられます。
例えば胃腸の不調、腫瘍、体の痛み、感染症です。
他にも嘔吐や下痢、咳、発熱などの症状を伴う場合もあります。
食欲があるのに食べられない
一般的には首から上の部位である喉、歯、口腔内、鼻に障害があると考えられます。
口や喉に痛みがあると食べ物を噛んだりうまく飲み込めない場合があります。
口内炎や歯肉炎、歯周病などを疑ってみましょう。
口臭はきつくないか、歯茎の色は正常か、歯石がついていないか、歯茎に魚の骨などが刺さっていないかよく観察してみましょう。
また、猫では猫白血病や猫免疫不全ウイルス感染症、猫カリシウイルス感染症にかかっていると口腔内に異常が見られる場合があります。
猫伝染性鼻気管炎にかかっていたり、腫瘍ができていることもあります。
猫特有の慢性口内炎も考えられます。
喧嘩して咬まれた事による傷が原因で熱があるために食欲がなくなることもあります。
体に異常がないか観察してください。
食物にまったく興味を示さない
一般的な病気の他に、精神的なストレスが考えられます。
例えば飼育環境の変化や飼い主の家族構成の変化、ペットフードの種類を変えたり、フードに薬を混ぜたりすると匂いや味が変わり食べなくなることもあります。
精神的な要素が強い場合は1~2日様子を観察してみましょう。
しかし、食欲があっても食べられない場合と食欲がなくて食べない場合はなるべく早めに病院へ行くことをおすすめします。